2009-06-17 第171回国会 衆議院 経済産業委員会 第18号
この危機の根本には、銀行と証券の分離を定めたグラス・スティーガル法の撤廃によって金融コングロマリット化とハイレバレッジのビジネスモデルを推し進めてきたカジノ資本主義の破綻がありました。 欧米諸国では、これらの問題への一定の反省から、金融・商品デリバティブ市場の監督と規制強化に向かいつつあります。
この危機の根本には、銀行と証券の分離を定めたグラス・スティーガル法の撤廃によって金融コングロマリット化とハイレバレッジのビジネスモデルを推し進めてきたカジノ資本主義の破綻がありました。 欧米諸国では、これらの問題への一定の反省から、金融・商品デリバティブ市場の監督と規制強化に向かいつつあります。
最後に、金融コングロマリット化に関してでございますけれども、昨年、特に秋以降は世界の経済情勢は想像を超えるスピードで変化し、この三月末の会員各社の決算は非常に厳しい内容となったわけでありますが、このような状況においては、綿密なリスク管理を一層進め、また様々なシナリオを想定して対応を行い、財務内容の健全性を維持していくことが重要であると考えております。
六点目でございますけれども、金融コングロマリット化のお話でありますが、金融コングロマリット化は、基本的にはお客様へ総合的な金融サービスを提供するという意味で利用者利便に資するものであると考えております。一方、銀行の優越的地位の濫用や利益相反リスクが高まる可能性については、銀行界といたしましても、お客様の利益を不当に害することがないよう万全を期す必要があると認識しております。
銀行、証券、生保、損保の役職員兼務が可能となったほか、顧客の事前同意なしに顧客情報を共有できるようになるなど、金融コングロマリット化が進んでいます。
民主党が御提案になっている、金融商品取引を監視する独立した行政の創設については、近年の金融コングロマリットの出現や金融商品の一体化といった流れを踏まえれば、金融行政当局に関しても、銀行、証券、保険の各分野を業態横断的に所管することが適当であり、証券行政部門を銀行・保険行政部門から切り離すことは適当ではないと考えております。
金融商品の多様化や金融コングロマリット化といった、金融を取り巻く環境の変化に的確に対応するためには、包括的、横断的な監督、監視を行うことが必要でございます。 我が国においては、銀行、証券、保険等の各分野を業態横断的に所管する金融行政組織が現在ございます。このような体制のもとで、引き続き、利用者保護、投資家保護の徹底に努めてまいりたいと考えております。
受委託手数料の算出根拠となりますグループ内の取引につきましては、金融庁によります金融コングロマリット監督指針がございまして、これを踏まえて、持ち株会社においてグループ内取引に係る基本方針を定めまして、グループ内取引のうち重要な受委託契約の締結等については持ち株会社の承認事項といたしますなど、適切な管理体制をしいております。
だから、一方で、いわゆる金融コングロマリット化みたいな動きがあるわけでして、大規模で複雑な金融グループというのが登場をしているわけですね。
考慮しなきゃいけない要因としては、いわゆる金融コングロマリット化みたいなものの進展というのをどう考えるかというのが一つ大きなポイントとしてはあると思います。
○参考人(池尾和人君) 基本的には、先ほどもちょっと触れましたが、俗に言う金融コングロマリット化が進行して、非常に大規模で広範な業務に携わるような複雑なタイプの金融グループが登場していると。そういうグループを効果的に監督していくという意味では、幅広い金融業務をすべて一括して見るという、そういう機関の存在に基本的なメリットがあるというふうに考えられるかとは思いますが。
十八年度においては、市場業務担当参事官や開示業務担当参事官の設置、監視委員会の体制強化など、市場行政体制の強化を中心としつつも、少額短期保険業者に対する検査・監督体制、銀行代理業者に対する監督体制、金融コングロマリットに対する監督体制の整備等も進めているところでございます。
○与謝野国務大臣 佐藤委員御指摘のように、最近は、ホールセール証券とリテール証券が同一の持ち株会社のもとに活動する場合や、銀行、証券といった業態を異にする金融機関が同一の持ち株会社の傘下で活動する場合、いわゆる金融コングロマリットなど、さまざまな経営形態の金融グループが出てきております。
今の金融行政の方向は、御承知のように、金融コングロマリット化という方向に向かっていくという格好で、非常に地域、中小金融機関も機械的に全部ひっくるめて大再編という格好になっていく。そして、この地域の部分についても、大手の金融機関がワンストップショップというようなことで手を出していくという格好になっていますが、これは非常に要注意の状況であるというふうに思います。
大きくしたことがいいか悪いかの議論はまた別にして、またこれも金融コングロマリットの議論、当然出てくると思いますので、議論はしたいと思いますが、私は、そういう問題にメスを一つずつ入れていかないと、日本の資本市場って一体どうなっているんだと、会社のいいとこ取りで、そしてきちんとしたその規制というものが全然利いてないじゃないかと。
この点について、今の金融コングロマリット化、あるいはいわゆる貯蓄から投資へという考え方の中で、これからのいわゆる代理店制度のそういった方向性について、担当大臣、どのようにお考えでいらっしゃいますか。
そしてもう一つ、これからの郵貯、保険の民営、完全売却ということに向かっての考え方なんですけれども、私、この間もちょっと申し上げました、金融コングロマリット化が進んでいる金融市場でどうやってこれからしっかりとこの銀行がやっていけるのかと。
この国際金融市場の動向という言葉が入りましたのは、これは民有民営を銀行、保険、目指すわけでございますけれども、この委員会でも議論をしていただいておりますその金融コングロマリットの世界的な動向等、やはり何が民有民営かと、これは民有民営を実質的に実現したときには、いろんな意味での規制を外すという百五条の決定、これは銀行、百三十四条の決定、保険会社、これあるわけでございます。
しかし、今の現状のボリュームで民営化して、私が今申し上げたように金融コングロマリット化を進めて市場に出ていった場合には、これは今度最大のいわゆる民業圧迫という形になるわけであります。
そういう中で、これから金融という部分について市場が、いわゆる金融コングロマリット化なんという言葉が最近よく使われますけれども、市場の動向、それから今後の展望と金融庁のこの動向に対しての対応方針、これをまず金融担当大臣からお聞かせください。
それで、株式を持ち合うことによって金融コングロマリットになるのではないかということをおっしゃいますが、これは一概にはそうは申し上げられないので、要は資本の持ち合いが、実質子会社、すなわち我々がガイドラインで示しております二五%未満、逆に二五%以上を超えて株を持たれる、又は持つということになりまして、かつ金融会社の郵貯会社なり保険会社の活動の質量を見て、それが都市銀行ないしは大手生保、生命保険会社のそれと
今般の郵政民営化は機能ごとに四分社化するものでありまして、一般事業のリスクを金融部門から遮断し、そして、郵便貯金銀行、保険会社の経営の健全性等が損なわれることがないことを確保していく、こうした対応をしているわけでありますので、こうしたことは金融コングロマリット化とは別のことであるというふうに考えているところでございます。
つまり、イコールフッティング、イコールフッティングというけれども、実際には他業禁止を急速に外していって、決めてもいない金融コングロマリット、金融コングロマリット化がいいというのは日本政府として決めているんですか、決めていないと思います。それを、金融コングロマリットを突き抜けて、何でもコングロマリット。
同時に、この議論の過程で、経済財政諮問会議等においては、いわゆる民有民営の実現は、これは、内外の金融コングロマリットの状況など世界の金融情勢等を踏まえなければいけない、そして現実的に判断すべきであるという御議論がございました。これを踏まえまして、基本方針の中で、民有民営化実現の際には、「新会社全体の経営状況及び世界の金融情勢等の動向のレビューも行う。」というふうにされているわけでございます。
○五十嵐委員 ですから、それもこれから考えるんだということで逃げるんですが、実は、金融コングロマリット化とか、あるいは金融業以外の部分も含めて他業禁止を外していくというような事態になると、世界に類を見ない変な会社社会というか経済社会ができ上がりますねと。ですから、これを何の心構えもなく、何の意思決定もないままに金融コングロマリット化をやすやすと是とするようなそういう方針を一体どこで決めたんですか。
金融コングロマリットの出現や金融商品の一体化といった流れを踏まえれば、金融行政当局に関しても、企画、検査、監督、監視と機能別に編成することが、銀行、証券、保険の各分野を業態横断的に所管することを可能とし、適当であると考えます。
金融コングロマリットについてのメリット、デメリットについて詳細に今御指摘があったわけであります。委員の御指摘について、多くの部分について私どもは問題意識を共有させていただいているところでございますが、委員から今二点について御質問がございました。
金融コングロマリット化のネガティブな面、そのほかにもいろいろあるわけでございますが、ネガティブな面として、コンタジオンリスクの問題のほかに、金融コングロマリットによる企業支配力の過度の集中の問題、あるいは顧客に対する優越した地位を利用した不公正取引の問題というものもあると考えております。
そこでまず、最近の金融コングロマリット化の背景というものでありますけれども、金融コングロマリット化のねらいとしては、四つほど考えられるのではないかと私は考えております。
先ほど来、金融コングロマリット化の出現という形の中で、金融の担い手の統合やあるいは金融市場等が今融合あるいは横断的な流れが加速していることはもう事実だろうと思います。